1本~数本の歯の部分的な歯の欠損から、全く歯がない状態の方にも、インプラントブリッジやインプラントオーバーデンチャー(顎の骨にインプラントを埋入し、金具で入れ歯を装着する)など、様々な方法で対応することが可能です。
インプラントとは
インプラントの良いところは、歯の欠損部分をチタン製の人工歯根と上部構造(装着する被せ物)により補うことで、審美性の回復・咬合の回復・現在の歯並びや顎の骨の状態を維持することが出来ます。
インプラント手術の手順
① レントゲン・CT撮影
オペ前に必ずレントゲン・CT撮影を行い、そのデータを元に専用ソフトにてシミュレーションを行います。
骨内の神経・血管の走行を避け、インプラント体の種類・埋入位置・直径・長さを決定し万全の準備を整えてからのオペになります。
② 一次オペ
顎の骨にチタン製のインプラント体を埋入します。
この状態で2~3カ月ほど待機し、インプラント体が骨と十分に結合するのを待ちます。
③ 二次オペ
歯肉の切開を行い、ヒーリングアバットメントと呼ばれる歯肉の形態を整えるための装置をインプラント体に装着します。
④ 型取り・上部構造の装着
歯肉の形態が整ってから、上部構造を作るための型取りをします。
型取り後数日で上部構造(被せ物)が出来ますので、スクリューまたはセメントで装着します。
⑤ 調整・メインテナンス
かみ合わせの調整が終わった後も、数ケ月に一度来院していただき、
インプラント周囲骨の変化やスクリューの緩みがないかなどの検診を行っていきます。
当クリニックでは、デンツプライシロナ社 アストラテックインプラントシステム(TX・EV)及び京セラ ファインシアインプラントシステムを採用しております。
上記のインプラントシステムにはショートインプラント(短い)やナローインプラント(細い)の種類が数多くありますので、
骨の幅や高さが少ない場合などの難症例でも対応しやすくなっています。
- 【メリット】
- ブリッジのように両隣の歯を大きく削る必要がなく、1~2本の少数歯欠損から複数歯欠損及び無歯顎などの様々な症例に対応できます。
審美的・機能的に最も優れた治療法です。インプラントの一番のメリットは額骨の萎縮を防いだり、残っている歯にかかる負担を和らげ、長期間ご自身のかみ合わせのバランスを保っていくことです。
- 【デメリット】
- 骨とインプラント体が結びつくまでに下顎で2か月、上顎で3カ月程かかるため、オペを行ってから最終的な上物(上部構造)を装着するまで、一般の治療と比べて時間がかかります。
また、インプラント治療は全身疾患(重度心疾患・コントロール不良の糖尿病)や残存している骨の状態等により、すべての方が適用というわけではありません。
ジルコニア製上部構造
ジルコニアという固いセラミックで作られた上物で、長いインプラントブリッジなどにも使えます。
焼成する際に着色を行うことにより、天然の歯のように自然にすることも可能です。
インプラントオーバーデンチャー
入れ歯でもお肉や固いものが食べたい、すぐに入れ歯が外れるなどでお困りの方に
骨内に埋入したインプラント体にアタッチメントと呼ばれる金具を取り付け、入れ歯を固定します。